もも上げ動作で股関節に詰まり感や痛みがある場合、それは股関節の前側に感じることが大半です。
どう動かすと詰まり感・痛みが出るのか。股関節を曲げたときに脚はどういう軌道で動くのかを確認します。
仰向けになり、もも上げをしてみましょう。
1.まっすぐ上がるが、つまり感がある→後ろ側に原因がある
2.外に開いていってしまう→内側に原因がある
1.後ろ側(おしりの筋肉)に原因があるケース
殿部(おしり)の筋肉が硬いと、股関節の屈曲時に(もも上げ動作時に)「骨頭の後方滑り」が阻害されて大腿骨が前方へ押し出され、骨同士がぶつかってしまう「インピンジメント(衝突)」が発生します。これを「股関節前方インピンジメント」と言います。

メカニズム:もも上げ時、お尻の筋肉が伸ばされます。
筋肉に柔軟性があれば適度な「たわみ」が生じるため、その位置で骨頭が回転できます。
しかし、柔軟性が低下していると「たわみ」が生じず骨頭が前方に押し出され、骨盤と衝突してしまい、詰まり感・痛みが発生します。
おしりの後ろ側にある筋肉
おしりの深層にあるこれらの筋肉は”股関節外旋筋群”といい、あぐらや横座りなどの股関節をひねる働きがあります。

おしりのストレッチ
1.ひじ・ひざをついて四つ這いの体勢
2.片方の脚だけあぐらのような形をとる
3.おしりを後方に引き、骨盤を前へ倒す
4.お尻を斜め後方へ引く→揺らす(30秒~60秒)


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