リフレクソロジーの目的
「ツボ」は点、「反射区」は面。この反射区に基づいて揉みほぐすのが、リフレクソロジー(反射学)です。
反射区とは各器官や内臓につながる末梢神経の集中している部分。
リフレクソロジーの目的は老廃物の排出、デトックスです。
デトックス
デトックスとは”老廃物の排出”を意味します。
例えば腎機能の低下などで尿の排出が滞ると、「尿毒症」の基準になるクレアチニン濃度が上昇します。
デトックスの種類
デトックスの種類は多い順に
- 便(75%)
- 尿(20%)
- 汗(3%)
- 爪(1%)
- 髪(1%)
デトックスの代表的なイメージのある”汗”はたったの3%で、95%は排泄です。汗をかいたからデトックスとはなりません。
老廃物とは代謝の過程で常に生成され続ける、体にとって不必要なもの
体は常に新陳代謝により新しく生まれ変わっていますが、不必要な物質も作られます。
便・尿・汗・アカ・フケ・不要になった栄養素・代謝で古くなった細胞・疲労物質・過酸化脂質(紫外線などで皮膚の脂質が酸化されたもの)・カルシウム・クレアチニン・食品の添加物や金属などがこれにあたります。
リフレクソロジーを受けるとトイレが近くなることがある
反射区を刺激することで副交感神経が優位になり内臓の働きが活性化するため、腸蠕動(ちょう-ぜんどう)が促されてトイレが近くなることがあります。
足裏の硬い部分をクリスタルデポジットという
足裏を刺激した際にゴリゴリした感触を触知できますが、これをクリスタルデポジットと言います。これはカルシウム・尿酸・乳酸などの老廃物の塊。そのクリスタルデポジットを分解し、血液やリンパ液へと流し、腎臓で尿に変え、輸尿管、膀胱へと流し体外へと排出させます。
西洋式リフレクソロジーと東洋式リフレクソロジーの違い
反射区のエネルギーラインの違い
- 西洋式
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右半身の反射区はすべて右足、左半身の反射区はすべて左足
(エネルギーラインは垂直である) - 東洋式
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首から上の部分の反射区のみ右半身は左足、左半身は右足
(神経が首の延髄で交差していることを取り入れた考え方)
足裏への刺激の強さの違い
- 西洋式
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西洋では「痛み=ストレス」と考えられており、リラックスを目的としたソフトな刺激を好む傾向があるため、指の腹で施術します。その際、パウダーやブレンドオイル、アロマオイルなどを使用します。
- 東洋式
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東洋では「痛みが強い=効果がある」と考えられており、予防医学としての治療的な要素が強いため指の関節や棒を使い、強い刺激でクリームを使用し施術します。足指からひざのやや上まで広範囲を施術します。
まとめ
- リフレクソロジーの目的は、反射区を刺激して老廃物を排出し体の調子を整えること
- 老廃物の排出をデトックスという
- 老廃物は身体から生成され続ける
- デトックスの95%が便と尿によるもの
- リフレクソロジーで刺激の強さと効果は比例しない