坐骨神経痛｜坐骨神経の滑走不全

坐骨神経痛とは病名ではなく症状名で、坐骨神経の圧迫や滑走不全で下半身後面に痛み・しびれや筋力低下などの神経症状が表れます。

あまり歩かない運動不足の方や、長時間座り続ける職業などで殿部〜裏ももが長時間圧迫されて坐骨神経痛が出る場合があります。
また、腰椎の変形や椎間板ヘルニアによる神経根症状としても発症します。

坐骨神経痛の主な症状

坐骨神経の走行に沿った領域での症状がみられます。

痛み・鈍痛・こむら返り

殿部・裏もも・ふくらはぎなどの痛みや鈍痛、脚がつってしまうこむら返りが多くみられます。

しびれや冷感などの感覚神経障害

しびれ・冷感覚・薄皮が1枚あるような感覚の鈍さ、感覚神経症状も現れます。

坐骨神経は殿部〜指先まで伸びている

坐骨神経とは人体のなかで最大の太さと長さを持つ末梢神経で、腰椎から枝分かれを繰り返して足の指ヘ先まで伸びています。

殿部〜裏もも	裏もも〜ひざ裏	ひざ裏〜足首	足首〜指先
坐骨神経 (L4-S3)	総腓骨神経	浅腓骨神経	内側足背皮神経
			中間足背皮神経
		深腓骨神経	背側趾神経
	脛骨神経	腓腹神経	内側足底神経
			外側足底神経

梨状筋症候群

梨状筋が坐骨神経を圧迫して起こる症状を梨状筋症候群といい、長時間の座りっぱなしなどで梨状筋が坐骨神経を圧迫して坐骨神経痛が出ます。
座り過ぎに注意し、梨状筋のストレッチをしましょう。

ヒップストレッチ

上半身をまっすぐにしてイスに座り、片方の足を膝を曲げて反対のももに乗せます。
反対側の足はすねを垂直にして床につき、上半身まっすぐのまま前傾して殿部の筋肉をストレッチします。

坐骨神経の滑走不全

坐骨神経痛の原因の1つに、裏ももでの坐骨神経の滑走不全があります。
神経の滑走不全とは、神経と周囲組織の滑り合いがうまくいっていないことです。坐骨神経痛では裏ももの筋肉や組織が硬くなってしまい坐骨神経の滑走不全を起こしていることがありますので、滑走性を取り戻すことが坐骨神経痛への施術となります。