浮き指とは足の指が床から浮いてしまう状態
浮指とは足と体幹がつながっていないため足の指が床から浮いてしまう現象です。
浮き指の原因は体幹の筋力不足
浮き指の原因は、歩行時に体重が指に乗りきるよりも早く反対の脚が前に出てしまい、上半身よりも脚が先行して前方へ進んでしまいます。これは上半身の筋力不足により骨盤と肋骨のラインが揃っていないためです。
歩くときの注意点は脚を前に振り出さない
脚を前に振り出さないように歩きます。
後ろ足の親指に体重を乗せてから骨盤を前方へ移動させ、足裏全体で着地すると効率的な歩き方ができます。
しかし、体幹が不安定な状態ではこのような歩き方をすることができません。
上半身の不安定をカバーしようと脚が頑張って安定を作り出そうとするため、主に前もも・ふくらはぎ主導の立ち方や歩きかたとなり、結果として足趾をうまく使えず足の内在筋の筋力不足で浮き指になってしまいます。
浮き指のチェック
- イスに座った状態で足裏を床につけたときに足指が浮いてしまう
- 立った状態で重心を内くるぶしの下に意識するとバランスを崩してしまう
- 前に重心をかけないと立っていられない
浮き指による弊害
- 脚が太くなる
- スウェイバック姿勢になる
- ハイアーチになる
脚が太くなる
浮き指は前重心になるため、ズレて積み上げられた積み木のように不安定です。
本来使わなくてもいいはずの筋力を使ってしまうため、前ももの筋肉(大腿四頭筋筋)・ふくらはぎ(下腿三頭筋)に過剰な負担がかかってしまい立っているだけでも疲労し脚が太くなります。
スウェイバック姿勢になる
また、骨盤が前方へスライドして背中がのけぞった状態となるスウェイバック姿勢になりやすくなります。
ハイアーチになる
指が浮き上がることで常時ウィンドラス機構が働くようになり、ハイアーチになります。
浮き指を直すためのポイント
1.ドローインとエロンゲーション
ドローインとはお腹を凹ませることです。
ドローインしながら呼吸をすることで体幹の筋肉を使う練習になります。
エロンゲーションを加えると姿勢が美しくなります。
軸の伸長。関節を遠くへ伸ばすことで関節空間が広がり可動域の向上や姿勢の改善に効果がある。
背骨のエロンゲーション:頭頂部と骨盤で引っ張り合いをするように伸ばす。
2.太ももを脱力して膝を伸ばしきらない
前ももに力が入っていると膝が伸びきって過伸展してしまいます。
さらに重心を安定させようと膝の過伸展をカバーするため前重心になります。膝は脱力しましょう。
3.重心を「内くるぶしの下」に
重心が内くるぶしの下にくると骨の上に骨が乗るので余計な力を使わずに済み、立ち姿勢が安定します。
” 内くるぶしの下 ”が意識しにくい場合、”靴ひもの結び目の下”と考えるとイメージしやすいかと思います。
立っているときなど重心の位置を意識しましょう。
4.足趾の筋力強化
足趾の筋力強化には足半という長さが半分の草履が有効です。
普段の履物がスリッパだと浮き指が助長されやすくなりますので、スリッパの代わりに履いてみましょう。
ネットで3,000円~6,000円ほどで購入することができます。
まとめ
- 浮き指の原因は体幹の筋力不足
- スウェイバック姿勢も伴う
- ドローイン・前もも脱力・重心の位置確認
- スリッパの代わりに足半草履