先日、健康診断のために行ったクリニックの待合室のモニターで「健康のために歩きましょう」という内容の映像が流れており、出演者が大股で歩いていました。
「歩くときは歩幅を広くして大股で歩きましょう」とよく言われますが、大股歩きによる姿勢への影響をお伝えします。
目次
大股歩きのメリット
大股歩きのメリットは大きく2つです。
- 大きな筋肉(アウターマッスル)を使える←腸腰筋・大殿筋・大腿四頭筋への負荷が増えます。
- カロリー消費が若干増える←若干です。
大股歩きのメリットはこの2点。
医療機関が提供している映像としては理にかなっています。
大股歩きのデメリット
しかし、大股歩きのデメリットも2つあります。
- 脚が太くなる
- 姿勢のトラブルを招く
脚(もも)が太くなる
歩幅を広げた大股歩きは、着地の際に大腿四頭筋(前ももの筋肉)を過剰に使うことになります。前ももが硬くなって脚が太くなり、姿勢のトラブルへとつながっていきます。
姿勢のトラブルを招く
前ももが硬くなると、股関節と膝関節がズレたりねじれやすくなります。
大腿四頭筋が硬くなると、膝をピンと伸ばし切ってしまいやすくなります。これを膝の過伸展といいます。そして、膝の過伸展は股関節のズレを生み、反り腰やスウェイバック姿勢など姿勢トラブルの要因となります。
当店ご利用のお客様ほぼ全員が大腿四頭筋がらみのトラブルを抱えており、前もものストレッチを推奨しています。歩幅ふつうを心がけましょう。
歩幅ふつう、回転数を上げる
歩くときに脚はできるだけ脱力し、歩幅ふつう、回転数を上げましょう。余計な筋力を使わずカロリー消費を増やすことができます。