ストレートネックとは
ストレートネックとは頚椎の弯曲が減少し、頭部が前方へ偏位した状態を指します。
横から見ると耳の穴と肩峰を結んだラインが前方へ傾いています。
ストレートネックは修正することができる
骨の変形などの器質的変化がなく、筋肉の過緊張や弱化によるストレートネックは修正することができます。
ストレートネック3つの原因
- 首の後ろ(後頭下筋群)が硬い(過緊張)
- 首の前(椎前筋群)が弱い(弱化)
- 動きの軸(運動軸の位置)が低い
後頭下筋群とは「後頭部ー上部頸椎に付着する筋肉」
後頭下筋群が硬くなるのは「目の使いすぎ」
ある実験で、眼球の酷使と首への負担について調査しました。
被験者の首が動かないように固定し卓球の審判をさせ、眼球だけで玉の動きを追わせるという実験をしたところ、寝違えのような症状が起きたという内容でした。
本来であれば首から上が連動して動く
首を動かさず眼球だけ動かすと後頭下筋群が過剰に働いてしまい硬くなってしまいます。
ノートパソコンやスマホなど画面が小さいほど眼球の動きだけで作業が完結するため、この傾向が強くなります。
試しに後頭下筋群に触れながら眼球を動かしてみると、筋肉の動きを確認することができます。
筋肉が硬くなると動きは悪くなります。動かしづらいと動かさなくなるので、ケアをしないと硬いままになってしまいます。
椎前筋群とは「首の前側の筋肉」
突っ張り棒の役割をしている首の前側の筋肉が弱化すると頭の重みを支えられなくなるため頭が前へ出やすくなり、皮膚のたるみにより首の横ジワや二重あごとして表れます。
首の前側の筋肉を使えるようにする必要があります。
運動軸とは上下を向く動作で軸となる位置
本来は7つの頚椎がすべて動くはずですが、後頭下筋群の過緊張により上部頸椎の動きは制限されてしまします。
上位頚椎の動きが低下するということは中部ー下部頚椎が動きを補うことになり運動軸の位置が低くなるので、上位頚椎の動きを獲得するためにはまず後頭下筋群の緊張を緩める必要があります。
ストレートネック修正エクササイズ
- 頭を後方へスライドさせる「チン-イン(あごを引く)」
- 耳の穴を軸で上を向く
- 軸はそのままで顔を正面に戻す
- チンイン解除、リラックス
まとめ
- ストレートネックとは頚椎がまっすぐで頭が前方偏位した状態
- 原因は「首の後ろが硬い」「首の前が弱い」「運動軸が低い」
- 骨の変形などがなければエクササイズで修正できる
追記:舌の位置
舌が定位置であるスポットにあることで首の前側の支えとなり柱の役割を担います。
舌が落ちていると口呼吸になり適切な呼吸ができません。また、舌先だけがスポットにある場合は柱の役割が不十分です。さらに舌先が前歯に接触しないようにしましょう。