日本では厚生労働省の国民生活基礎調査によると男女の有訴者率でそれぞれ2位、1位との結果が出ており、男女問わず自覚症状の上位を占めています。
厚生労働省 国民生活基礎調査 性別にみた有訴者率の上位5症状(複数回答)2019参照https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/04.pdf
肩こりとは
肩こりとは、首から肩・肩甲骨周辺にかけての不快感のことです。
あらゆる人々が経験する一般的な症状で、「こり」とは血行不良による筋肉の酸欠状態を指します。
この肩こりという用語は、「肩」を意味する「かた」と「こり」を意味する「こり」という 2 つの日本語から派生したものです。
英語では“stiff shoulders”・“stiff neck” などと表現され、外国人の方々にも肩こりはあります。
肩こりの部位と原因
- 首から肩にかけて
- 眼精疲労と頭痛
- 肩甲骨周りの痛み
1.首から肩にかけて
肩こりの典型的な症状の一つは、首や肩のこわばり・だるさです。
長時間同じ姿勢のあと・ストレスを感じたとき・集中して何かに取り組んだあと─さまざまなタイミングで首や肩は緊張し硬くなります。これは筋肉の緊張による血行不良によるものです。
2.眼精疲労と頭痛
眼精疲労を起因とする頭痛が後頭部に表れることがあります。
眼の酷使は首と後頭部の境界に付着する「後頭下筋群」を緊張させます。※眼精疲労が頭痛を引き起こす参照
頭への血液循環が悪化し、頭部への酸素供給が滞り頭痛や集中力の低下が起こります。
こめかみや後頭部のあたりの鈍い痛みやズキズキする痛みを特徴とする緊張型頭痛があり、後頭部の痛みは後頭神経の圧迫によるものと考えられます。
発症部位 | 原因 |
---|---|
後頭部 | 後頭神経の圧迫 |
こめかみ付近 | 三叉神経の圧迫 |
側頭部 | 食いしばりなどによる咀嚼筋の緊張 |
3.肩甲骨周り
肩こりには肩甲骨周りの症状も含まれます。
体幹と腕の連結部分である肩甲骨は、腕との連動が適切である必要があります。
肩甲骨を固定しながら腕を使うデスクワークやモバイル端末の使用などは、肩甲骨の運動不足により血行不良を起こし肩こりの原因となります。
肩こりの要因
肩こりの一般的な要因には大前提として運動不足が挙げられます。その他の代表的な要因は3つです。
- デスクワークと姿勢の影響
- スマートフォンやタブレットの使いすぎ
- ストレスと緊張の関連
1.デスクワークと姿勢の影響
デスクワークは長時間の同一姿勢を強いられます。端末操作のため腕だけが動き、身体全体としての動きはほとんどない状態です。
ポンプ作用が働かないため血行不良となり、首や肩の筋肉への酸素の供給や老廃物の回収に支障をきたし肩こりとして表れます。
また、椅子やデスクの高さが適切でない場合、不良姿勢により肩こりが引き起こされやすくなります。
2.スマートフォンやタブレットの使いすぎ
現代人の多くは、スマートフォンやタブレットを頻繁に使用しています。これらのデバイスを使う際に、過度に下を向いた状態で画面を見る習慣があるため、首と肩の筋肉が過度に緊張し、肩こりが発生しやすくなります。この状態を「ストレートネック」とも呼びます。
3.ストレスと緊張の関連
ストレスは肩こりの主要な要因の一つです。ストレスにより交感神経が優位となるため、肩周りを含めた全身の筋肉が緊張状態になります。
ストレス性の肩こりの場合は原因の解消が必要ですが、負の連鎖を一旦絶つためにまずは緊張状態をゆるめる必要があります。
当店では
整体コースでのほぐし・肩甲骨はがし・ストレッチ・かっさや筋膜リリースなどで施術します。
日常生活に取り入れられるストレッチ
胸のストレッチ
肩こりを予防するためには、胸のストレッチも重要です。