ストレートネックとは?
ストレートネックとは、首の骨(頚椎)のカーブがなくなり、頭が前に出た状態のことです。本来、首の骨はゆるやかなカーブを描いていますが、長時間のスマホやPC作業によって姿勢が崩れ、まっすぐになってしまうことがあります。
この状態が続くと、肩こりや頭痛、目の疲れ、猫背の原因になることも。そこで、ストレートネックの主な原因と、改善方法を紹介します。

ストレートネックの3つの原因

1. 首の後ろの筋肉(後頭下筋群)が硬い
後頭下筋群とは、後頭部と首の上部をつなぐ小さな筋肉群で、主に首を左右に動かす役割があります。
スマホやPCを長時間使用し、目だけで作業をすると、この筋肉が緊張して硬くなりやすくなります。筋肉がこわばると、首の動きが悪くなり、さらにストレートネックが悪化する可能性があります。
チェック方法:後頭部を触りながら目を左右に動かしてみてください。ピクピクと動くのを感じる場合、筋肉が過度に緊張している可能性があります。

2. 首の前側の筋肉が弱い
首の前側には、頭を支えるための重要な筋肉があります。しかし、この筋肉が弱くなると、頭を支えきれずに前へ倒れてしまい、ストレートネックになりやすくなります。
また、舌が正しい位置(上あごのスポット)にないと、首の前の筋肉が使われず、二重あごや首のシワの原因になることも。
3. 運動軸が低い
通常、首の骨(頚椎)は1〜7番まであり、それぞれがバランスよく動く必要があります。しかし、後頭下筋群が硬くなると、首の上部(1〜3番)が動きにくくなり、代わりに下部(4〜7番)ばかりが動いてしまいます。その結果、運動の軸が低くなり、首に余計な負担がかかるのです。

ストレートネックを治す方法
舌を正しい位置(スポット)につける
舌を上あごの定位置(スポット)につけることで、首の前側の筋肉を正しく使うことができます。これにより、頭を自然に支えられるようになり、ストレートネックの改善につながります。
スポットの位置: 上の前歯のすぐ後ろ、軽く舌を当てたときにフィットする場所。
- 口を閉じた状態で、舌全体を上あごにつける
- 口呼吸ではなく、鼻呼吸をする

ストレートネック修正エクササイズ
1.チンイン(あごを引く動作)
- 背筋を伸ばし、頭を後ろへスライドさせるようにあごを引く
- 首の後ろが伸びる感覚があればOK
- 首から下は動かさない

2.軸を意識した上向き動作
- チンインをキープしたまま
- 耳の穴を軸にして、ゆっくりと上を向く
- 首から下は動かさない

3.軸をキープして戻る
- 軸キープで顔を正面に戻す
- 首から下は動かさない

4.チンイン解除してリラックス
- 首の力を抜き、リラックス

まとめ
ストレートネックとは?
- 頚椎のカーブがなくなり、頭が前に出た状態
- スマホやPCの長時間使用などが主な原因
3つの原因
- 首の後ろの筋肉が硬い
- 首の前側の筋肉が弱い
- 運動軸が低い
改善策
- 舌を正しい位置(スポット)につける
- チンイン&軸を意識したエクササイズを行う
ストレートネックは改善できます!ぜひ試してみてください。