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【肩こり・腰痛・脚がつる】マグネシウム入浴剤で筋肉をゆるめる

目次

マグネシウムと肩こり・腰痛の関係

マグネシウムが不足するとカルシウムとのミネラルバランスが崩れて筋肉がゆるみにくくなるため、筋肉が硬いままになりやすく、肩こりや腰痛、脚がつりやすくなるなどの症状を起こしやすくなります。
また、脱力が苦手な方や、歯の食いしばりに悩んでいる方もマグネシウム不足の可能性があります。

マグネシウム不足が肩こり・腰痛を引き起こす理由

マグネシウムとカルシウム、この2種類のミネラルが筋肉を縮めたりゆるめたりするエネルギー源となっています。

筋肉の収縮にはカルシウム、弛緩にはマグネシウムが必要

筋肉の収縮と弛緩にはそれぞれエネルギーが必要です。

  • 筋肉が収縮するためのエネルギー源はカルシウム
  • 筋肉が弛緩するためのエネルギー源はマグネシウム

マグネシウムが不足していると筋肉は緩みにくくて収縮しやすい状態になるので、力が抜けにくくなります。

マグネシウムは発汗の際に失われやすく、大量に汗をかくと足がつるのはこのためです。

マグネシウムは不足しがちになる

マグネシウムは600種類もの生体反応に関与していると言われており、大量に消費されるので不足しがちになります。

マグネシウムが消費される主なタイミング

  • GABA(精神安定・リラックスに必要)の原料
  • ストレスを感じたとき
  • セラミド(表皮)の原料
  • ATP(体のエネルギー源)生成
  • ドーパミン・セロトニン分泌に関与
  • 睡眠ホルモン「メラトニン」の原料
  • インスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌に関与
  • ジャンクフードやアルコールの消化時

マグネシウムの摂取方法

マグネシウムを取る方法は4つです。

  • 食事
  • サプリメント
  • 経皮摂取(経皮吸収)
  • 静脈注射

食事

海藻料理や豆類に多く含まれています。食事から摂ることが一番いい方法ですが、今の食べ物では足りないことがあります。マグネシウムを含む食べ物は、特に海藻や豆に多く含まれています。

サプリメント

ドラッグストアなどで販売されているマグネシウムサプリメントは吸収率の低いものばかりで、効果はほとんどありません。
iHerbなどで手に入るサプリメントは種類も多く濃度にも注意が必要で、体質によっては下痢を引き起こすこともあります。

経皮摂取(経皮吸収)

皮膚を通して吸収する方法です。経口摂取よりも効果的と言われ、皮膚から吸収することで効率的に摂取することができます。

静脈注射

医療機関で注射を受ける方法。効果が高いものの、基本的には保険は効かず実費です。

マグネシウムは皮膚からの吸収率が高い

食事やサプリメントなどで口から摂取することを経口摂取(経口吸収)、皮膚から吸収することを経皮摂取(経皮吸収)といいます。
マグネシウムは経皮摂取の吸収効率が経口摂取の約3倍の高効率のため皮膚から摂取することがおすすめです。

経口摂取の場合、腸からの吸収率が38%という報告があります。これは、経口摂取が排出されやすいことを意味しています。

テキサス・ベイラー大学医療センターの実験結果

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC295344/

経皮摂取の方法「入浴」or「塗る」

継続には入浴剤がおすすめ。広範囲の皮膚から摂取できて効率がよく、入浴という日々のルーティーンに組み込めるので習慣化しやすいことが理由です。

また、「脚がつった」などの突発的なトラブルの際にオイル・クリーム・スプレーがあると便利です。
筋肉を酷使するスポーツ時などに用意しておくと良いでしょう。
※過剰塗布・長期利用により副作用で肌へのダメージが報告されているので注意

マグネシウム入りの入浴剤に1週間の入浴で効果が出る

イギリスのバーミンガム大学の研究によると、このような結果が報告されています。

エプソムソルトに長時間浸すと、血中のマグネシウム濃度が増加します。尿中のマグネシウムレベルの測定では、最初の入浴後に対照レベルの平均94.81±44.26ppm/mlから198.93±97.52ppm/mlまで上昇したことが示されました。(中略)7回目の入浴から24時間後の尿中のマグネシウム濃度の測定では、値がほぼ対照レベルに戻りました。

硫酸マグネシウム(エプソムソルト)の皮膚からの吸収に関するレポートhttps://www.mgwater.com/transdermal.shtml

にがりを精製したものが塩化マグネシウムフレークで、液体のにがりの純度はやや低いです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK507271/

ネットで手軽に買えるマグネシウム入りの入浴剤「エプソムソルト」

エプソムソルトの成分は、塩ではなく硫酸マグネシウムまたは塩化マグネシウムです。
「ソルト」というワードが入っていますが、「見た目が塩」ということを表す表現であり塩ではありません。名前の由来は、16世紀に英国のエプソムという村で発見され、見た目が塩に似ていたことからきています。欧米では、古くから多くの家庭や海外セレブの方々に好んで使われてきた入浴料で、近年はハリウッド女優や有名スポーツ選手など、美容と健康に関心の高いセレブリティが愛用しているそうです。

3kgで30回分=1回あたり100g。
重いので保管スペースが必要です。

※バスクリン「きき湯 腰痛 肩こりに」はドラッグストアのほうが安い場合があります。自力で調べたところ店頭価格600~750円ぐらいでした。

エプソピアのバスソルトは塩化マグネシウムです。
塩酸マグネシウムのほうが効果が高いと言われています。
中身はフレーク状です。45回分で600gなので経済的ではないでしょうか。1回分が13.3g。

エプソムソルトの特徴

  • 無香料・無着色
  • お湯は無色透明
  • 追い焚きOK
  • 防腐剤無添加
  • 残り湯で洗濯OK
  • パッチテスト済み

実際に湯に溶かしてみると、湯の色も湯の感触も、エプソムソルトを入れる前と後で変化は感じません。入浴時間や湯温にはこだわらず好みで使用するのがおすすめです。アースコンシャス社のエプソムソルトの商品説明によると、エプソムソルトの使用量は、浴槽200Lに対して100gです。

エプソムソルト以外のマグネシウム

硫酸マグネシウムを原料としたエプソムソルトの他に、塩化マグネシウム由来のバスソルトもあり、それぞれ特徴があります。

エプソムソルトと塩化マグネシウムの違い4つ

1.マグネシウムの含有量

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)よりも塩化マグネシウム(塩化マグネシウム)の方が、含まれるマグネシウムの量が多く、少量で多くのマグネシウムを吸収できると言われています。

2.肌への刺激

塩化マグネシウムはエプソムソルトよりも皮膚への刺激が強く、かゆみを感じたり、敏感肌の人には刺激を引き起こすことがあります。赤ちゃんのデリケートな肌にもあまりおすすめされません。入浴前に使用して洗い流すことが推奨されています。

3.風呂釜への影響

エプソムソルトは風呂釜を痛めず追い焚き可能ですが、塩化マグネシウムの種類によっては微量の塩(塩化ナトリウム)が含まれている場合もあるため、長期使用で風呂釜を損傷させる可能性があり、追い焚きや残り湯での洗濯は控えましょう。

4.効果・効能

マグネシウムはセラミドの原料になるため肌の修復効果や美肌効果が期待できます。
硫酸マグネシウムは保水効果塩化マグネシウムは保湿効果があります。

項目エプソムソルト
(硫酸マグネシウム)
塩化マグネシウム
マグネシウム含有量
肌への刺激肌にやさしいやや刺激が強い
風呂釜への影響無影響、追い焚き可能長期使用で影響あり
効果・効能肌修復・美肌効果あり肌修復・美肌効果あり
保湿・保水効果保水保湿
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