2003年に報告された日本整形外科学会によると日本人の腰痛の有病割合は30.6%という結果が出ており、厚生労働省の資料によると腰痛の原因については85%が特定できないと言われています。
そして、その「特定できない85%の腰痛」の原因には股関節が大きく関わっています。
12-1 腰痛の有病割合
日本整形外科学会 腰痛における全国調査より引用
1) 腰痛の時点有病割合は、男性 29.2%、女性 31.8%、全体では 30.6%であった。
医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特
厚生労働省 腰痛対策より引用
異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。ぎっくり腰は、
椎間板(ついかんばん)を代表とする腰を構成する組織のケガであり、医療機関では腰
椎捻挫(ようついねんざ)又は腰部挫傷(ようぶざしょう)と診断されます。しかしな
がら、厳密にどの組織のケガかは医師が診察しても X 線検査をしても断定できないため
非特異的腰痛と呼ばれます。腰痛の約 85%はこの非特異的腰痛に分類されます。通常、
腰痛症と言えば非特異的腰痛のことを指します。
股関節≒大腿骨を動かす筋肉
冒頭で「腰痛の原因は股関節」と述べましたが、ここで言う股関節というのは骨盤から大腿骨に付着している筋肉(大腿骨を動かす筋肉)を指します。
デスクワーカーなど座りっぱなしが多いと硬くなりやすい筋肉
現代の職業や生活スタイルは座ったままの姿勢が継続しがちで、硬くなりやすい筋肉があります。
- 大腿筋膜張筋・梨状筋
- 大腿二頭筋長頭
- 大腿直筋・外側広筋(上記画像3枚目)
股関節が硬くなると腰痛になる理由
股関節の筋肉が硬くなると股関節自体が動きにくくなります。
股関節の代わりに腰部が動きすぎてしまい、負荷のかかりすぎで腰痛につながります。
こういったかばう動きを「代償」と言い、股関節の代償により腰痛が表れます。
代償とは?関節の可動性と安定性
関節にはそれぞれ「可動性関節」と「安定性関節」という役割があり、例を挙げると「背中:可動性」「腰:安定性」「股関節:可動性」「ひざ:安定性」というように交互になっています。
可動性関節が硬くなってしまうと他の関節が代償して痛みやケガにつながります。
股関節‐腰痛の関係のように、背中が硬い→首が痛む、足首が硬い→ひざのねじれ、肩関節が硬い→肩甲骨が硬い→肩こりなど、他の関節にも代償が起きるため同様のことが言えます。
股関節のストレッチ
おしりの奥のストレッチ
前もものストレッチ
裏もものストレッチ
内もものストレッチ
硬すぎてストレッチができない→うちだ整体院へ
筋肉が硬すぎて腰に痛みが出てしまう場合や、股関節が詰まってストレッチができない場合は股関節の調整をしますので当店にご相談ください。
まとめ
- 腰痛の原因は85%が特定できない
- 腰痛の有病率は人口の30.6%
- 股関節が硬くなると代償により腰痛につながる
- 腰痛対策は股関節のストレッチ