当店では「IASTM」というステンレス製の器具で組織間リリースをしますが、かっさという100均グッズでも代用可能です。
ステンレス製との大きな違いは重量で、100均のかっさは軽いため力の加減がしにくいというデメリットがあります。(ステンレス製:数百グラム、かっさ:せんべいぐらい)
目次
首の側面をリリース
首の側面にある胸鎖乳突筋・斜角筋をリリースすることで、首を左右にひねる・左右に傾ける動作がしやすくなります。
組織間リリースの目的
組織間リリースの目的・効果は皮膚・脂肪・筋肉など組織間の滑りを良くすることです。
それらは層になっており、ヒアルロン酸などが潤滑液の役割をすることでお互いが滑りやすくなって摩擦抵抗が減少し、スムーズな動きをしています。
しかし、長時間の不動姿勢や使いすぎなどで水分供給が滞ってしまうと、サラサラのはずのヒアルロン酸がベタベタになってしまい、それは水分を十分含んだ砂糖水と水分の少ない砂糖水ぐらいの粘度の差が出てしまいます。
セルフ組織間リリース
用意するもの
- かっさ
- 皮膚を保護するためのクリームなど
実際にやってみよう
・首は横を向く・傾けるなどし、皮膚を伸ばした状態で行う
・かっさ自体の角度に注意(髭剃りの順剃りをイメージ)
・こする強さは果物の皮をむくぐらいの強度(不快感の出ない強度)
・強く、多くやれば良いわけではない
・最大20往復ぐらい
・皮下出血斑が出る(消失まで数十分~数日)