学校で毎日履いている上履き。実は足や姿勢に悪影響を与えているかもしれません。では、どんな問題があるのでしょうか?
目次
上履きの構造がもたらす3つの問題点
1. かかとを支える力が弱すぎる
上履きのかかと(ヒールカウンター)は柔らかく、固定力がありません。そのため、
- かかとが抜けやすく、脱げやすい
- かかとが傾きやすいため、足首をひねりやすい
- 正しい姿勢で歩くのが難しくなる
かかとをしっかり固定しないと、歩き方が崩れ、姿勢の悪化につながります。

2. インソール(中敷き)が平らすぎる
上履きの中敷きはフラットで、足のアーチをサポートする機能がありません。その結果、
- 足のアーチが崩れやすく、扁平足や外反母趾の原因に
- ひざや股関節がねじれやすく、O脚やX脚になりやすい
- 立っているだけで足が疲れやすくなる
足のアーチは衝撃を吸収するクッションの役割を持っています。サポートがないと、膝や腰に負担がかかるのです。
3. クッション性がなく衝撃がダイレクト
上履きの靴底は薄く、クッション性がほとんどありません。
- 硬い床(現代はほとんどコンクリート製の校舎)では足や膝に衝撃がかかる
- 体育館シューズもクッション性が不足していることが多い
特に成長期の子どもは骨や関節が発達途中。衝撃を吸収できない靴は、体に大きな負担をかけてしまいます。
最低限の対策
かと言って、学校指定である上履きをスニーカーに替えることはできません。
最低限の対策として、適切なサイズ選びと履き方をしましょう。
1. ジャストサイズを履く
「すぐに成長するから」と大きめのサイズを選ぶのはNG!オーバーサイズは足が靴の中でズレるので歩き方が悪くなります。
- 半年に1回、足のサイズを測る
- 実寸+0.5cmのサイズを選ぶ
- 大きすぎず、小さすぎない靴を履く
2. かかとを踏まない
上履きをかかとを踏んで履くと、正しい歩き方ができません。
- 足の重心が崩れて後方荷重になり、姿勢が悪くなる
- 足首の関節が硬くなり、しゃがみにくくなる
かかと・母指球・小指球の3点にバランスよく体重をかかっているのが本来の荷重です。
3. 限界まで履き続けず、早めに買い替える
サイズが合わなくなったり、靴底がすり減ったら買い替えましょう。
サイズ選びの際は以下がポイントです。
- 履いた状態で指が自由に動かせる(きつすぎない)
- 歩くときにかかとが抜けない(大きすぎない)
新学期や行事を待たずに、サイズが変わったらすぐに買い替えることが大切です。
まとめ
- かかとを支える構造が弱く、足のアーチを守る機能がない
- クッション性がないため、足への衝撃が大きくなる
- ジャストサイズを選び、かかとを踏まず、定期的に買い替える
足の不調でお悩みの方はご相談ください!