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ボキボキ整体は危険?そのリスクと本当の効果とは

ある日、「人気お笑い芸人が腕に力が入らなくなり、病院で診察を受けたところボキボキ整体が原因と診断された」というニュースが話題になりました。記事の内容だけでは本当にボキボキ整体が原因かは不明ですが、こうした事故が繰り返し報道されるのはなぜでしょうか。

そもそも整体とは何なのか、ボキボキ整体のリスクと効果について詳しく解説します。

目次

整体=ボキボキするものではない

整体と聞くと「骨を鳴らす施術」と思う方もいらっしゃると思いますが、それは誤解です。整体とは、筋肉や骨格のバランスを整えるための施術全般を指します。

実際、私も1990年代のテレビ番組で紹介された「ボキボキ鳴らす整体」のイメージが強く印象に残っています。しかし、実際には整体の中の一部の施術であり、全ての整体院が行っているわけではありません。

ボキボキ音の正体とは?

ボキボキという音の正体は、関節内で発生する「気泡の破裂音」です。瞬間的に強い衝撃波が発生し、その威力は最大1,000kgにもなると言われています。

春日部の整体・うちだ整体院の衝撃波のイメージ画像

ボキボキ整体の危険性

ボキボキ整体の最大のリスクは「脳血管障害」を引き起こす可能性があることです。

首を強くひねることで、椎骨動脈(脳へ血液を送る重要な血管)が傷つくことがあります。これを「椎骨動脈解離」といい、剥がれた血管壁が血流に乗って脳の血管を詰まらせると、脳梗塞・脳卒中・くも膜下出血などを引き起こす恐れがあります。

特に動脈硬化や高血圧の方はリスクが高いため、絶対に避けるべきです。


春日部の整体・うちだ整体院の脳血管障害の画像

法律的にボキボキ整体は許されているのか?

実は、厚生労働省は1991年に「首のボキボキを禁止する通達」を出しています。

一部の危険な手技の禁止

カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。

厚生労働省 医業類似行為に対する取扱いについて (平成三年六月二八日) (医事第五八号)

つまり、法律的にも首をボキボキ鳴らす施術は「危険な行為」とされているのです。

また、2015年には「ズンズン体操」という施術によって生後4カ月の乳児が死亡する事故も発生し、施術を行った自称整体師が有罪判決を受けました。

ボキボキ整体の効果は一時的

ボキボキ整体を受けると、気泡が破裂したことで一時的に関節の動きが良くなり、筋肉の緊張がほぐれます。しかし、その効果は数十分程度で元に戻ります。

また、何度もボキボキ鳴らすことで関節が緩み、不安定になる可能性もあります。習慣化すると、かえって体を痛める原因になるため注意が必要です。

首のボキボキは保険の対象外

当店が入っている賠償保険「一般社団法人日本治療協会」の会員保証内規には以下の条件があります。

【手技に起因する場合】
【保証されない場合】
(17)頚椎に対するスラスト法その他これに類する療法を行ったことにより生じた賠償責任

https://www.jha-shugi.jp/

と明記されています。スラスト法というのは、首をひねる頚椎矯正です。

つまり、ボキボキ整体で万が一事故が起きても、施術者側の保険が適用されないケースが多いのです。

当店ではボキボキ施術を行いません

これらのリスクを考慮し、当店ではボキボキ整体は一切行っておりません。

当店の施術は、筋肉へのアプローチを中心に行い、骨のズレやねじれを無理なく整える方法を採用しています。ボキボキと鳴らさなくても、体をほぐしながら正しいバランスに導くことは可能です。

安全で効果的な整体をお探しの方は、ぜひ当店の施術をお試しください。

ボキボキしない整体でスッキリしたい方はご相談ください!

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