メニュー

筋膜リリース|皮膚・脂肪・筋肉をスムーズにすべらせる

目次

「筋膜リリース」って何が起こってるの?

筋膜リリースの本質は、「筋膜や神経などの滑走性を改善する」こと
具体的には、次のような変化が起こる。

筋膜の「滑走性」が改善する

  • 筋膜は、複数の層(浅筋膜・深筋膜など)が重なっていて、それぞれの層がスムーズに滑ることが大事。
  • でも、筋膜が硬くなったり、周囲と癒着すると、「層同士がうまく滑らなくなる」。
  • これを改善するのが筋膜リリースの大きな目的。

「剥がれる」というより、「滑りが良くなる」イメージが正しい。


筋膜の「粘弾性」が変化する

  • 筋膜には「粘弾性(ねんだんせい)」があって、これは 「硬さと柔らかさのバランス」 のこと。
  • 筋膜リリースをすると、この粘弾性が変わり、「適度な柔らかさ」と「適度な張り」が出る。
  • これによって、動きやすくなったり、痛みが減ったりする。

➡ 「剥がす」よりも、「筋膜の質を改善する」イメージ。


間質液の流れが良くなる

  • 筋膜の間には、間質液(リンパ液や組織液)が流れている。
  • でも、筋膜が硬くなると、この間質液の流れが悪くなり、むくみや痛みの原因になる。
  • 筋膜リリースをすると、この間質液の流れが改善し、組織の代謝が良くなる。

➡ 「剥がす」というより、「流れを良くする」イメージ。


神経の滑走性が改善する

  • 筋膜には、神経がたくさん通っている。
  • 筋膜が硬くなると、神経の動きも悪くなり、しびれや違和感につながることがある。
  • 筋膜リリースをすると、神経がスムーズに動けるようになり、痛みが軽減することがある。

➡ 「神経が解放される」感じだけど、「剥がれる」わけではない。


筋膜リリースをどう表現するのが正しい?

✅ 「剥がれる」というより、「滑りが良くなる」「柔軟性が回復する」「流れが良くなる」 という表現が正確。

「筋膜をゆるめる」「筋膜の動きを良くする」「筋膜の質を変える」 というイメージの方が現実的。

「癒着を解消する」 という表現もOKだけど、これは「無理に剥がす」って意味じゃなく、「正常な滑りを取り戻す」ってこと。

筋膜だけに影響しているわけではないので、組織間リリースと表現するのが適当。
そして、「リリース」は「剥がす」ではなく、「滑走性の回復」というニュアンスで捉えていただきたい。


筋膜リリースまとめ

❌ 「筋膜が剥がれる」 → 間違い(そんな単純な構造じゃない)
⭕ 「筋膜の滑りが良くなる」 → 正しい
⭕ 「筋膜の柔軟性が回復する」 → 正しい
⭕ 「筋膜の間質液の流れが良くなる」 → 正しい
⭕ 「筋膜と神経の動きがスムーズになる」 → 正しい

筋膜リリースの方法

当店では医療用ステンレスツール「IASTM」や、カッピング(吸玉)を使用します。

筋膜リリース注射との違い

アメリカで生まれた専門器具【IASTM】

春日部の整体・うちだ整体院のIASTMの画像

 IASTM (Instrument Assistant Soft Tissue Mobilizationの略)とは、軟部組織リリースのために人間工学に基づきデザインされた、手術用具にも利用されているステンレス鋼製のツールです。(アメリカFDA承認/医療グレード304)
同様の器具として、「グラストンテクニック」「スキンストレッチ」などが知られています。

器具で皮膚をこすって施術


皮膚との摩擦を軽減のため施術部分に摩擦軽減のためクリームを塗布し、IASTMでこするように施術します。
座位・立位・うつぶせ・仰向け・動かしながらなど、最適な体勢でおこないます。
一ヶ所につき数十秒~数分ですが、周囲の関係部位まで範囲を広げていきます。
可動域・運動痛を確認し終了です。

IASTMで皮膚をこすると、筋膜をはじめとする硬くなった軟部組織が破壊されます。
壊された軟部組織は炎症反応のため皮下で点状・斑状に出血し、赤いアザのようになります(通常、アザは数日で消失)。
炎症反応の部分は内出血のため血流が増加し血行が改善、ヒアルロン酸に水分が届けられて滑走性が正常化します。
壊れた軟部組織は、柔らかい正常な組織として再生します(リモデリング)。

筋膜リリース施術後

このように皮下に点状・斑状の内出血が発生しますが、早ければ施術時間内、通常は数日以内に消失します。

春日部の整体・うちだ整体院のIASTM施術後の画像

内出血の理由
筋膜リリースによって損傷した毛細血管の末端から赤血球が漏出したため。
損傷した末梢血管は血管新生により再生される。

禁忌(できない場合)

・癌/腫瘍
・裂傷(キズ)
・骨折
・静脈瘤
・腎機能障害
・血栓症
・妊娠中
・骨粗鬆症
・感染症
・発熱時
・炎症性関節症
 
※肌が敏感な方はご相談ください

世界中でメジャースポーツチームも使用

リハビリテーションの先進国である米国や欧米では、筋肉や筋膜、靭帯など軟部組織の治療の主流として、IASTMが2000年代半ばから利用されています。海外ではその有効性は広く認められており、カイロプラクター・アスレチックトレーナー・理学療法士・作業療法士によりMLB・NBA・日本のプロ野球・Jリーグなど多くのメジャースポーツで選手のケアに使用されています。

グラストンテクニックを受けるコービーブライアント-nba選手の画像
グラストンテクニックを受けるコービーブライアント(元NBA選手)

まとめ

・筋膜リリースの目的は筋膜の滑走性を向上させ、可動域を正常に近づけること
・IASTMで皮膚をこすると皮下出血を起こす
・血流増加でヒアルロン酸の水分量も増加し、滑走性が正常化
・皮下出血斑は数日以内に消失

組織間リリースを試してみたい方はうちだ整体院にご相談ください!

IASTM

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次