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カッピング(吸玉)

プラスチック製またはシリコン製のカップを体表に置き、ポンプでカップ内の空気を抜き陰圧にし皮膚を吸い上げます。すると皮下の毛細血管が拡張されるとともに皮膚と筋肉の滑走性が滑らかになり動きがスムーズになります。

カッピング
目次

カッピング(吸玉)の歴史

カッピングは、カップを皮膚に吸着させて血流を促進する伝統的な治療法で「吸玉」ともいい、日本では西暦412年ごろから、中国・インド・西欧では紀元前から行われていたとされている世界的な療法です。
様々な地域で利用されてきましたが特にヨーロッパでは西洋医学が盛んに用いられる1900年ごろまでは医療の主流だったと言われています。

紀元前 600年ごろ~現在インド
紀元前 100年ごろ~現在中国
紀元前~1900年ごろまでヨーロッパ
412年ごろ~現在日本

カッピングの効果

体表への体勢感覚刺激により、体性-内蔵・自律神経反射が起きることで多くの効果が生まれます。

  • こりの緩和
  • 疲労回復やストレス解消
  • 美容効果(むくみ解消、美肌、ダイエットなど)
  • 睡眠の質の向上
  • デトックスや便秘の改善

カッピングの目的

  • 関節・筋肉の動きを円滑にする
  • 血流改善

1.関節・筋肉の動きを円滑にする

筋膜リリース効果により筋肉の滑走性が上がり、関節や筋肉の動きを円滑にします。

2.血流改善

皮膚血管の拡張により血流が上昇します。そのため、施術直後から「ぽかぽかする」「温かい」といった感覚が表れます。

カッピング後に表れる内出血

内出血を「溢血斑(いっけつはん)」という

このような内出血を溢血斑といい、血流が良好であればピンク色などの薄い色が、血流が良くないほど紫など濃い色の痕として表れます。

溢血斑(いっけつはん)とは
血管内を流れる赤血球の絵

吸い玉をおこなった後に出来る痕を溢血斑(いっけつはん)と言います。

カッピングにより赤血球は体表近くの毛細血管まで吸い上げられますが、
赤血球は毛細血管よりも大きいため、吸い上げられた赤血球は毛細血管を突き破って内出血として表れます。

この現象は肩・肩甲骨・腰などの血管が豊富な部分ほど表れやすい特徴があります。

その後、血管から漏れ出た赤血病は白血球に回収されます。
破れた毛細血管はコレステロールやコラーゲンでより強く柔軟性のある血管として修復され、溢血斑は数日から10日ほどで消失します。

また、修復の際は血管新生とともにコラーゲンが多く使われるので肌にハリが出てくる美容効果もあると言われています。

血管新生

血管新生とは、既存の血管から新たな血管枝が分岐して血管網を構築する生理的現象で、創傷治癒や組織修復の過程で生じます。

カッピング(吸玉)のやり方

吸引法

カップで吸着したまま一定時間経過させる方法で、こりをとるのに適しています。

吸引法

スライド法

あらかじめ マッサージ用のオイルを塗布しておきスライド専用のカップを用いて施術を行う方法で、体質改善やむくみなどに有効な方法です。
皮膚を吸引したままスライドさせるこの方法は筋膜リリース効果が高いため関節や筋肉の動きを円滑にします。

ストレッチ法

吸引したまま関節を動かす方法で、関節の可動域を拡大させる目的でおこないます。

ストレッチカッピング

器具の種類

器具名用途当店での使用
プラスチックカップ吸引法
スライド法
シリコンカップ吸引法
スライド法
ストレッチ法

ガラスカップ吸引法
スライド法
ファイヤーカッピング

カッピングができない場合

皮膚や血管に問題がある場合はカッピングをすることができません。

 カッピングができない場合
  • 皮膚疾患
  • 出血性疾患
  • 重度の動脈硬化・高脂血症
  • 重度な下肢静脈瘤
  • 内分泌・自己免疫疾患
  • 糖尿病
  • 重度の貧血
  • 敏感肌

うちだ整体院でのカッピング

当店では整体コースの中でおこないます。肩まわりや背中・腰への施術となりますが、施術者が男性のため女性へのカッピングは肩まわりのみとさせていただいています。

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