「肩甲骨はがし」という言葉を聞いたことがありますか?「肩甲骨がはがれるの?」と驚くかもしれませんが、正確には 肩甲骨まわりのストレッチ・ほぐしのことを指します。肩甲骨の動きをスムーズにすると、肩こりや巻き肩、四十肩の改善につながるのです。
目次
肩甲骨が動くと何が変わる?
肩甲骨は 「肩甲上腕リズム」 という仕組みで上腕(腕の骨)と連動して動きます。
- 肩甲骨と上腕骨の動きの割合は2:1
- 腕を90°まで上げたとき、それぞれの動きは肩甲骨30°上腕骨60°

肩の可動域が広がる!
肩甲骨の動きが悪いと、腕を動かしにくくなり、肩こりや疲れの原因に。スムーズに動くことで肩関節の柔軟性がアップします。
肩こり・巻き肩・四十肩のケアに!
肩甲骨周りの筋肉がほぐれると、血流が良くなり、肩こりが楽になります。
肩甲骨が動きにくくなる原因
「肩甲骨がガチガチに固まっている…」そんな方は、次のような原因が考えられます。
- 胸椎(背骨)の動きが悪い → 猫背やデスクワークの影響で背中が固まり、肩甲骨が動きにくくなる。
- 腕の使いすぎ → スマホやパソコンで腕を前に出し続けることで、肩甲骨が前方に引っ張られてしまう。
- 胸の筋肉がガチガチ → 小胸筋(しょうきょうきん)という胸の筋肉が硬くなると、肩甲骨の動きが制限される。
- リラックスが苦手 → 力が抜けないと、常に肩が緊張し、肩甲骨の動きが悪くなる。
肩甲骨の動きには3つの軸がある
肩甲骨は 肋骨(ろっこつ)の表面をスライドするように 動きます。基本の動きは以下の3つ!
- 上下運動(すくめる・下げる)
- 左右運動(内側・外側へスライド)
- 回旋運動(肩を回す動き)

この動きがスムーズになることで、肩や腕の動きが軽くなります!
「肩甲骨はがし」でストレッチする筋肉
肩甲骨周りだけでなく、 背中・上腕まで広範囲の筋肉 が関係しています。
- 肩甲骨周辺の筋肉(僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋)
- 肩の筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋、肩甲下筋)
- 腕の筋肉(上腕三頭筋、三角筋、烏口腕筋)
- 胸の筋肉(小胸筋、大胸筋)
肩甲骨の動きが悪いと、これらの筋肉が緊張し、肩こりの原因になります。
肩甲骨はがしの前に!導入ストレッチ
肩甲骨がガチガチに固まっている人は、いきなり肩甲骨を動かそうとせず 「胸の筋肉をストレッチ」 するのがポイント!
小胸筋(しょうきょうきん)をほぐす!
小胸筋は 肩甲骨の前側 にあり、ここが固くなると肩甲骨が前に引っ張られ、動きが悪くなります。
ストレッチのやり方
大胸筋(だいきょうきん)と小胸筋は 二層構造 になっているため、一緒にストレッチすると効果的!
詳しいストレッチはこちらの動画をチェック!
まとめ
- 肩甲骨はがしとは「肩甲骨周辺のストレッチ」
- 肩甲骨と腕の動きは「肩甲上腕リズム」で連動
- 肩甲骨の動きは3つの軸(上下・左右・回旋)
- 肩甲骨の動きには14種類の筋肉が関係
- まずは胸の筋肉をゆるめることが大切!
肩甲骨をスムーズに動かすことで、肩こりや姿勢の改善につながります。毎日のストレッチで肩甲骨を自由に動かせる体を目指しましょう!
肩こりでお悩みの方は、うちだ整体院にご相談ください!