リフレクソロジーとは?
リフレクソロジーとは足の裏を刺激する手技療法で、「足裏マッサージ」や「ゾーン・セラピー」とも呼ばれ、世界中で補完代替医療(CAM)の一つとして行われています。
リフレクソロジーの効果に関する研究
これまでの研究では「痛みの緩和」「血圧の抑制」「浮腫(むくみ)の軽減」「リラックス効果」などが報告されていますが、研究の方法論に課題があり、科学的に確立された効果とは言えないのが現状です。
リフレクソロジーの効果のメカニズム(神経的な仕組み)を解明し、「足の特定の部位(ゾーン)が内臓とつながっている」という説の検証をするため、ラットを使って血圧・心拍数・胃の内圧の変化を観察する実験をしたところ、
- 足裏の刺激が自律神経に影響を与えることは確か。
- ただし、リフレクソロジーの「ゾーン理論」の科学的な裏付けは確認されなかった。
という結論です。今後も詳細な研究と、人間を使った研究での検証が求められそうですが、足裏の刺激が自律神経に影響を与えることは確かであるという結果が出たことは素晴らしいです。
リフレクソロジーの目的
リフレクソロジーの目的はデトックス(老廃物の排出)により体の調子を整えることです。
反射区への刺激がリフレクソロジーです。反射区は点ではなく面で分布しています。

デトックスの方法
デトックスの方法は95%が排泄によるものです。
- 便(75%)
- 尿(20%)
- 汗(3%)
- 爪(1%)
- 髪(1%)
デトックスの代表的なイメージは汗ですが、95%は排泄によるものです。
老廃物とは代謝の過程で常に生成され続ける、体にとって不必要なもの
体は常に新陳代謝により新しく生まれ変わっていますが、不必要な物質も作られます。
便・尿・汗・アカ・フケ・不要になった栄養素・代謝で古くなった細胞・疲労物質・過酸化脂質(紫外線などで皮膚の脂質が酸化されたもの)・カルシウム・クレアチニン・食品の添加物や金属などがこれにあたります。
リフレクソロジーを受けるとトイレが近くなることがある
反射区を刺激することで副交感神経が優位になり内臓の働きが活性化するため、腸蠕動(ちょう-ぜんどう)が促されてトイレが近くなることがあります。
足裏の硬い部分をクリスタルデポジットという
足裏を刺激した際にゴリゴリした感触を触知できますが、これをクリスタルデポジットと言います。これはカルシウム・尿酸・乳酸などの老廃物の塊。そのクリスタルデポジットを分解し、血液やリンパ液へと流し、腎臓で尿に変え、輸尿管、膀胱へと流し体外へと排出させます。
西洋式リフレクソロジーと東洋式リフレクソロジーの違い
反射区のエネルギーラインの違い
- 西洋式
-
右半身の反射区はすべて右足、左半身の反射区はすべて左足
(エネルギーラインは垂直である) - 東洋式
-
首から上の部分の反射区のみ右半身は左足、左半身は右足
(神経が首の延髄で交差していることを取り入れた考え方)
足裏への刺激の強さの違い
- 西洋式
-
西洋では「痛み=ストレス」と考えられており、リラックスを目的としたソフトな刺激を好む傾向があるため、指の腹で施術します。その際、パウダーやブレンドオイル、アロマオイルなどを使用します。
- 東洋式
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東洋では「痛みが強い=効果がある」と考えられており、予防医学としての治療的な要素が強いため指の関節や棒を使い、強い刺激でクリームを使用し施術します。足指からひざのやや上まで広範囲を施術します。
まとめ
- リフレクソロジーはリラックス効果や体の調整に良い影響を与える可能性がある
- 「足の特定の部位が特定の臓器とつながっている」という理論の科学的証拠は見つかっていない
- リフレクソロジーの目的は、反射区を刺激して老廃物を排出し体の調子を整えること
- 老廃物の排出をデトックスという
- 老廃物は身体から生成され続ける
- デトックスの95%が便と尿によるもの
- リフレクソロジーで刺激の強さと効果は比例しない
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